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虹の向こう側

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5年前の今日(911)

USオープンテニス観戦でニューヨークに行っていました。

5年前の今日(911)_d0050616_14404887.jpg5年前の今日、きっと多くの人がその日その時何処に居て何をしていたか鮮明に覚えていると思う。5年前の今日、私はずっと億劫がって行かなかった婦人科の検査で朝から病院に居た。黒い煙を噴き上げて高層ビルが無残にも引き裂かれた映像を病院の待合室のテレビで見ても一体何が起こっているのか検討も付かなかった。検査の為に前夜から食事をしていなかったので、採血後近くのショッピングモールで昼食を取ってぶらぶらとモール内を歩いた。なんでこんなに閑散としているんだろう、、、いつもならもっと人で賑わっているはずのモール内はひっそりしていた。デパートの中をぶらぶらしていてふと一枚のTシャツに目がいった。破れかけた星条旗が描かれたそのTシャツを一枚買って家に帰った。そして知ったテロ爆破のニュース。ああ、こんな日に私は寄りによって引き裂かれた星条旗のTシャツを買ってるなんて、、、。

ニューヨークは20年以上も前に私が始めて体験したアメリカ。私にとってのアメリカはニューヨークだった。雑多と文化と人のエネルギーが渦巻くパワースポット。私の大好きな街。当時音楽修行に出た男友達に会いに生まれて初めて海外への一人旅、冒険の旅だった。一目ぼれだったその男友達のエスコート振りがあまりにも頼りなかったので私はさっさとひとりで自分で探したホテルに移動して、ひとりでニューヨークの街を散策した。かばんを取られそうになったりホテルのドアの鍵が壊れていたりしていて大変だったけど、ひとりで歩くニューヨークは自由で楽しかった。

それから再びニューヨークを訪れたのは911以降、2年前の9月だった。ニューヨークに佐藤初女さんをお連れしてニューヨークに住む日本人に初女さんのおむすびを食べてほしい。そして元気を出してほしい。そんな思いを初女さんは快く受け取ってくださり、実現した。ガイア2番も上映して会場が満席になるほどたくさんの人達に観てもらうことが出来た。大好きなニューヨークに何か私の出来ること、それがこのご縁を繋げることだった。たくさんの人が協力してくれてたくさんの奇跡が起こって私の中でニューヨークは更に特別な場所となった。昨年は西浦喜八郎さんと一緒にお香やお花のワークショップ、講演会も開催した。サンフランシスコからニューヨークにイベントを運ぶ、なぜか不思議だけど私はそれを実現するだけの力でニューヨークを愛している。

今回もテニス観戦の合間にグラウンドゼロを訪れた。この地に立つとどうしてもひとつの思いに捉われてしまう。私に出来ることをしようって。平和のために。どんな小さなことでも、私に出来ること。そんな一番シンプルな思いを強く抱かせるグラウンドゼロ。5年前のあの日を境に人は誰も傍観者ではいられない。人は誰も平和の為に自分に与えられた小さな使命に気づき、行動することの大切さを学んでいるのだと思う。
by serendip888 | 2006-09-12 14:46 | 独り言
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