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虹の向こう側

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タイムスリップ

「徳川家康」第23巻目に突入。読み進める程にこの著者は一体ほんとに時代を超えて当時の歴史上の人物を見てきたのではないか、と思う程人物がよく描き表されている。だって、史実は全て文献等に残されたもののみでしょ?それなのによくもまあ、こんなに事細かく、心の葛藤、哲学、性格等を描けるものだ。それも一人二人ではなく、歴史を動かし、歴史の流れに生きた数え切れない位の人達なのだ。もう、チャネってたとしか思えない・・・。

しかし、物語として読むのも面白いけど、本の中に出てくる実在の人物はどれくらいこの本に近いのだろうか・・・。それぞれのキャラクターがほんとはどんな人物だったのか、ということに急に興味が沸いた。

そこで易の登場。易は人間の性格とか性質をものの見事に現してくれる。特に歴史上の人物の性格を易に聞くとこれが非常に興味深く、お勉強になる。いっちょ聞いてみるか!と易を立ててみたのが、家康の家臣の大久保長安の性格。この人は猿楽師から奉行に召抱えられて、金鉱を掘り当て政府の財政を富ませる役目の金山奉行だった人。都市計画にも長けていて、江戸の区画整理や一里塚の設置等、都市作りの素を作った人でもある。世界の海を又に駆けて貿易することを夢見て、陰謀を画策し、私欲を肥やしたとして死後に至って失脚させられる。

さて、易の結果は、目から鼻に抜けるような頭脳の持ち主、美男、楽天家。時代の流れを一歩外から眺めることの出来る観察者。超派手好き。しかしながらかなり小心な心の持ち主でもあったらしい。

世界の大海原に乗り出して日本国を豊かにしよう、という連判状を諸大名の署名入りで作り、それが謀反の証拠になり得ると判断した途端にその連判状を細工箱に隠して隠蔽するあたり、易はその人の性格をよく物語っている。

Wikipediaによると、
・ 無類の女好きで、側女を70人から80人も抱えていたと言われている。
・ 金山奉行などをしていた経緯から、派手好きであり、死後、自分の遺体を黄金の棺に入れて華麗な葬儀を行なうように遺言したという。

う~ん、当たってる・・・。

数百年前に生きた一人の人物が生き生きと易の卦に現されている。作家さんだけではなく、私もまるでタイムスリップしたみたいな気持ちになった。

易、恐るべし・・・。そしてやはり歴史の中で動く人々を見事に現した山岡荘八、凄いです。
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by serendip888 | 2007-09-19 09:39 | 独り言
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