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虹の向こう側

shasta.exblog.jp

生きた賢者

ミクシィにも書いたけど。
先週末、車が盗まれた。場所はステートパーク。家人がひとりでキャンプして翌朝駐車場に戻ってみたら車がなかった。ありえないよね?ステートパークで車の盗難なんて^^;)。どうも犯人はレッカー車で持っていったらしい。

それで易に聞いてみた。「車は見つかりますか?」

答えは、「見つかるけど・・・、全部じゃない。もとの姿じゃないなあ。」それで結論に出た卦が「山風蠱(さんぷうこ)」。この卦を見て絶句・・・。ああ~、これはひどいな。多分全部剥ぎ取られてぼろぼろになって見つかるんだろう。と思った。「山風蠱」の「蠱(こ)」という字はお皿の上に虫が三匹乗っていて、お皿の上のものを全部食べつくしてしまうという文字なのだ。この卦は腐敗、破壊、騙す、等およそ陰湿な意味合いを持つ。

それでもって、結果はと言うと・・・。
恐るべし、易。オークランドで見つかった車はそれこそエンジンからトランクからタイヤからシートから果てはドアまで剥ぎ取られていた。外見も中身も無残にぐしゃぐしゃ。これがまさに「蠱」の姿なのね・・・。怒りよりもその易の卦の見事さに感嘆のため息さえ出てしまった。

しかし、この車の姿を見て、人間はなんて悲しい生き物か、と思う。
犯人はプロの泥棒さんで、多分見つからないでしょう。車の部品はそれぞれ高く売れることでしょう。保険会社はこういう時の為に存在し、事件、事故が起きない限りビジネスは成り立たない。我が家にも新車がやってくるでしょう。経済はそうやって廻る・・・。それにしても、もうちょっと無駄なく、クリーンにエネルギーが循環する世界にならないものでしょうか。

しかし「山風蠱」は破壊と再生の卦でもある。朽ち果てて、新たな土壌から新しい芽が生まれ育つ。タロットカードで言えば「13番=死神」というところでしょうか。新しいものが生まれる前には古いものが破壊される必要がある。全ては循環、そしてバランスなのだ。

そういうことを鮮明に教えてくれる易というのはまさに生きた賢者だ。いや、私にとってまたひとつ生きた易のお勉強をさせてもらいました。

64卦を味わい尽くす。人生、易そのもの。
by serendip888 | 2007-10-12 08:34 | 独り言
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