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虹の向こう側

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帰ってきました。

今日、サンフランシスコに戻りました。

いやあ、この1ヶ月、長かったようであっという間に過ぎました。父が亡くなってお骨になって、父が一人暮らしをしていた公団アパートで父の遺骨と位牌と遺影の守り番をしながらひとりずっと空を眺めていました。孤独なようでいて満ち足りた時間。5階の南向きの光がいっぱい差し込むアパートは床にごろっと寝っ転がると大きな空しか見えない空にとても近い場所でした。それはとっても平和で穏やかで暖かな空間でした。父の肉体はあっという間に灰になって私の前から姿を消したけど、以前よりずっと身近に親しく感じることが出来ました。死というのは浄化であり癒しであり光であるのだ、ということを今回もしっかりと魂で受け取りました。母親の時もそうだったけど、父もやはり私が引導を渡す役目だったようです。「お父さん、あなたは末期癌です」と宣告しようとした娘。それを止めたのは易の卦でした。易はこのまま病気のことは言わずに最後の家族団らんの時を過ごしなさい。そうすれば父は安らぎの中で最後の時を迎えられると。それでは私は父に何をしてあげられますか?という問いに易は「今まであった辛かったこと、嫌だったこと、楽しかったこと、なんでも隠さずたくさん話をしてあげなさい」という答えでした。私は父の枕元で今までのいろんな思い出をとうとうと語り始めました。そして、「お父さん、人間も春夏秋冬。死ぬこともすべてが自然の営みなんだよね」と。私が語り始めた途端、父はすーっと眠りに入り、穏やかな顔で眠り続け、とうとうその夜に眠りについたまま命の灯火を消しました。生まれて初めて父の手を握り、生まれて初めて父のやせ細った体を撫で、生まれて初めて父を愛しいと思いました。それって私にとってこれからの人生で大切な宝物となるでしょう。これまで父を拒絶することで自分の一部を拒絶していた私はこれからの人生、もう何も拒絶しなくてよいのだから。自分をまるごと受け止めて愛してあげられるのだから。

死って凄いですよね。闇ではなくそこに残るのは完全な光。私もこの世に光を残して死にたいものです。

さて、今回の滞在でお世話になったたくさんの人たちにこの場を借りて感謝の意を表します。父と私のために祈ってくださった方たち、私のブログを読んでメールや電話をくれた人たち、孤独な私を慰めるためにご飯を一緒に食べてくれた人たち、アパートで一人暮らしの私のためにと、たくさんのとびきり美味しいおむすびを作ってくれた人、ほんとにほんとにありがとう。みんなの優しさが心に染みました。私もきっとあなた達みたいに優しい人間になりたいです。そして最後に私の易の卦を正しく読み明かしてくれた易の師匠に。あなたがいなかったら決して光の10日間はなかったでしょう。私を易に繋げてくれたこと、ほんとにほんとにありがとう。この間に立てた易が私を光へと運んでくれました。

さて、と、これからの人生、何が待ってるかな・・・。どの道通っても行き着く先は光の川。のんびり行こ。
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by serendip888 | 2007-12-02 13:48 | 独り言
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