ベイエリアは酷暑が続いたと思ったら今日はすっかり爽やかな風に戻り、なんだか今年の天候はめまぐるしくて、体調管理が大変です。暑けりゃ暑いで文句を言い、寒けりゃ寒いで文句を言う、ベイエリアに住んでいるとすっかり毛穴もゆるゆるに緩んじゃっているので、体はわがままになるばかり。
さて、そんなゆるゆるの体ですが、昨日はなんと13マイル(約20キロ)もハイキングをしてしまいました。サンフランシスコの北、マリンカウンティーにあるPoint Reyes National Seashore。ここは太平洋に面したナショナルパークで、森や海岸線沿いや、バラエティーに富んだ素晴らしいトレイルがたくさんあります。しかし、今まで歩いた最高のハイキングトレイルの距離は8マイルだから、今回はほんと、最後の方はもうへろへろ。背中を押してもらったり、肩揉んでもらったり、途中熱々のお茶を入れてもらってティータイムをしたり、同行者のMちゃん、ヘロヘロの私を「なだめてすかして」なんとか歩かせくれました。しかし、ハイキングはいったん出発したら途中で挫折しても近道もないし、やめるわけにはいかない、結構過酷なレジャーだということを思い知りました。もともとアウトドアではないのに、突然アウトドアに目覚めたパートナーと人生を分かち合うのも時にはなかなか過酷です^^;。でも、歩き通して感じたのは、そういう誰か「背中を押してくれる」存在がいるからこそ、自分だけでは絶対に出来ない体験をすることが出来るのだな、ということ。あの景色にはあれだけ歩かないと出会えなかった。もし自分だけだったら絶対に歩かない距離の道を、あの素晴らしい景色を私に見せたいと言う思いで連れて行ってくれたからこそ出来た体験。ヘロヘロになりながらも頑張って歩けたのは後ろにあった暖かな手のお陰でした。
そう言えばこんなヘナチョコの私だって、誰かの背中を押してシャスタへの魂の旅のお手伝いをしているのだよね。私の背中を押してくれる存在があればこそ、私もまた誰かの背中を押すことが出来るのかもしれない。それは実際の人かもしれないし、守護天使かもしれない。
頭がからっぽになるまで体を使うと、ふと今まで見えなかったものが見えて来たりする。人生はやっぱり大変な道のりの中にたくさんの光り輝く宝石のようなギフトがいっぱいちりばめられているんだな。だからちょっとやそっとで途中下車してはもったいない旅なのだ。
これでもうシャスタ越えも行けるかも?!