ホワイトサンズを後にして向かったのはサンタフェ。インディアンジュエリー、アート、ファッション、レストラン等ニューメキシコ観光の中心地。ここで私の目に入ったのが褐色のマリア様だった。ニューメキシコは名前の通りメキシコ、スペイン領だったために、カトリック信仰が多い。それでこの褐色のマリア様、実はとても
ご縁深いのだ。
かの佐藤初女さんが信仰されているのもこのガダルーペのマリア様で、以前ニューヨークにお連れした時にマンハッタンのガダルーペ教会を訪ねたのが記憶に新しく蘇ってくる。その後何度も私の人生に現れるこのマリア様、今回もこの旅の背後にいつも褐色のマリア様の熱いまなざしがあった。
ニューメキシコはヒスパニックに加えてネイティブアメリカンの人口比率が高い。その中でも大きな部族として今も残っているのがプエブロインディアン。(「Pueblo」はスペイン語で「村」という意味)今回の旅ではそのプエブロ族の村のガバナーさんとお会いした。ガバナー(州知事)との謁見ということで、ちょっと緊張していたのだが、実際にお会いしたアーネストさんは何処か私の父方に似たおもむきのとても素朴なまなざしの方だった。私達をナンベプエブロの名所の滝に連れて行ってくれた。
グレーの雲が夕日と混じり合う不思議な午後の日差し。ああ、なんか虹が出そう・・・。案内して頂いたお礼に野点をしてお茶を一服して頂こう、という英月尼の提案で、その後、ガバナーさん宅を訪問。
トワイライトゾーンのようなピンクとオレンジの不思議な空間/時間の中で。
お茶を立て始めると同時に現れたダブルレインボー。虹の祝福。
この世に存在する全ての美しいもの、全ての優しいもの、それがこのひっそりとした小さな村に存在していた。宗教とか人種とか全てを超えた先に七色の光がある。
P.S.文章を書いている途中でなぜか突然「
」が意図せず入ってしまいました。ご縁が深いわけだ。キーボードにも魔法が潜んでいる^^。