マウント・ディアブロ(悪魔の山)という場所にハイキングに行った。ネイティブアメリカンの信仰が未だに息づいていそうな不思議な山。その広大な砂漠のようなジャングルのような太古の巌谷のような様々な顔を持つこの山がその名前と共に私を魅了した。山深く続くハイキングコースを歩く。まるで異次元だな。今私はどの次元を生きてるんだ?一歩一歩風を感じながら光を感じながらそして闇も一緒にいることを感じながら歩く。一歩一歩歩くこと、それだけに集中する。悪魔の山を歩くなんてなんか素敵。そしてそこに光が一緒にあるなんて更に素敵。この道の向こうは何があるんだろう。もう悪魔でも天使でももしかしたらぜ~んぶ同じかもな。結局行き着くところは同じかも。
ちょっと遠回りが好きなだけ。平らな道よりもでこぼこ不思議な道を歩く方が好きなだけ。だからどんな道を通ってもいいよな。
ときどき後ろを振り返った。ただ風に雑草が揺れてかさかさと音を立てるだけだった。
この道の向こう、何があるんだろう。